てくのーと
1028 文字
5 分

脱めんどくさがり宣言『めんどくさがる自分を動かす技術』を読んで

2023-05-14
2024-07-05

昔からめんどくさがりな私は、とにかく何を始めるのも億劫で、動き出すのに時間がかかってしまいます。そのくせやるべきことを始めてしまえば、すぐに終わって「なんだ、もっと早く済ましてしまえば良かった」と思うことがよくあるし、初めてしまえば楽しくてやめられなくなることもあります。全然終わらないからやりたくないということはほとんどなく、やるのが億劫で何事も手がつかない人間です。

そんな自分から少しでも抜け出そうと思い、手に取ったのが本書「めんどくさがる自分を動かす技術」でした。

なぜ、動き出せないのか#

私のようなめんどくさがり屋は少なくないらしく、動き出せない、仕事が終わらない、やりたいことに手を付けられないと悩む人が溢れています。何故、なかなか動き出せないのか、本書では、意志力ややる気、性格、能力の問題ではなく、「正しく自分を動かすコツ」を知らないためだといいます。

意志力の力ではなく、人が自然に行動したくなる環境や仕組みをいかに作るかが問題であり、本書の内容はそこに焦点を当てたものになっています。

具体的には、以下の4つの技術が紹介されており、加えて実際の事例や付録の行動定着シートの活用術まで紹介されています。

  • 自然と行動したくなる「動ける環境」を作る技術
  • 行動を邪魔する「動けない習慣」を捨てる技術
  • 自発的に「行動するクセ」が身につく技術
  • 行動を正しく「コントロール」して成果を出す技術

不足行動と過剰行動#

本書では行動を、不足行動と過剰行動の2つに分類しています。不足行動とは、目標達成に必要な行動で、過剰行動とは、反対に目標達成を邪魔する行動のことです。例えば、「毎日英語の勉強をしたいけれど、ついついスマホで時間を消費してしまう」という場合には、「英語の勉強」が不足行動で、「スマホの利用」が過剰行動になります。目標達成のために不足している行動と、目標達成のために過剰(不要)な行動と理解できます。何かを成そうとするとき、不足行動についてはやらなきゃと意識するのですが、そのために既存の過剰行動を減らそうとすることはなかなかないです。ここを意識するかしないかで、目標の達成率は大きく変わってくると思います。

先程あげた4つの技術の中で具体的にどのように不足行動を増やし、過剰行動を増やすのかが紹介されていてとても参考になります。50の様々な方法が紹介されているので、自分に適したものが無いか探すのが面白く、また自分に適した方法にアレンジするのも良さそうです。

ちなみに本書で紹介されていた前日準備の方法を利用した結果、書籍を読んだ翌日にこの記事を書くことに成功しました!今後もめんどくさがりな自分からなるべく距離を取れるように、できることを試していきます。